香典袋を購入した時に内袋が付属していなかったり、誤って内袋に記入してしまったことがあるかもしれません。
お葬式は予期せずに訪れることが多く、急いで準備することがよくあります。そのような時、どこで内袋を単独で買うことができるのか、どのような代替方法があるのかと疑問に思うことでしょう。
しかし、心配はいりません。内袋が足りなかったり、誤記してしまったりした場合でも、普通のコピー用紙で問題なく対応可能です。
ここでは、そうした場合に役立つ簡単な方法を紹介します。
香典袋に中袋は必要か?
コンビニやスーパーで手に入れた香典袋に中袋が付属していなくても心配は不要です。
中袋が含まれない理由は以下の通りです。
– 「不幸が重ならないように」と二重袋を避ける地域があります。
– 印刷された水引の香典袋では、中袋がないのが一般的です。
– ただし、1万円以上を包む際には、水引で結ばれた袋を使用することが推奨されます。
– 「不幸が重ならないように」の考えは以前は特定の地域に限られていましたが、現在は全国的に広まっているという見解もあります。
しかし、Amazonなどのオンラインストアでは中袋が付いている香典袋が多く見られます。
中袋がない商品は、印刷された水引があるものや、安価な10袋パックなどが主です。
包む金額に応じて中袋を使うかどうかを判断することが可能です。
地域差に不安がある場合は、その地域の住民や書店、葬儀社などに相談すると良いでしょう。
また、「全国的に広まっている」とされる説には確固たる根拠がないため、地域性が不明な場合はあまり気にしなくても良いかもしれません。
中袋のない香典袋の記入方法
氏名・住所・金額の記入方法
中袋がない場合、表面に氏名、裏面に金額と住所を記入します。
通常は裏面の左側に金額、その右隣に小さめの字で住所を記入しますが、金額や住所が既に印刷されている場合は、指定された欄に従って記入します。
郵便番号の記入について
郵便番号を記入することは親切な行為ですが、必ず記入しなければならないわけではありません。
香典袋に記載する故人との関係
香典袋には故人との関係を記入するのが一般的です。
特に、故人以外の人々と面識がない場合、関係性を明確に記すことが親切です。これは、故人との関係が不明である喪家を困らせないためです。
例えば、故人とのみ交流があった場合や子供の友人の家族が亡くなった際、親名義で香典を包む場合などは書いておかないと、相手が困ってしまいますね。
金額の記載方法
香典の金額は一般的に大字(旧字体)を使って記述します。
– 普通の数字: 1, 2, 3, 5, 7, 8, 10, 100, 1000, 10000
– 漢数字: 一, 二, 三, 五, 七, 八, 十, 百, 千, 万
– 大字: 壱, 弐, 参, 伍, 七, 八, 拾, 百, 仟, 萬
印刷済みの香典袋で金額を記入する欄が設けられている場合は、「3000円」「5000円」「10000円」といった形で算用数字を使って記入します。
お札の配置と向き
お札を中袋に入れる際、一般的には裏向きにして、人物の肖像が下を向くように配置します。
これは葬儀や四十九日法要などでよく見られる習慣ですが、これが厳密なルールというわけではありません。
香典袋の中袋が欠けているまたは誤記した場合の対処法
香典袋を購入してから中袋が欠けていたり、誤って記入してしまったりしても心配はいりません。様々な対処法があります。
※ 一部の地域では中袋を使わない習慣もあり、中袋を使用しなくても失礼にはあたりません。
– 新たに香典袋と中袋のセットを購入する
– コピー用紙を代用として使用する
どの方法を選んでも問題ありません。状況に応じて最も適した方法を選ぶと良いでしょう。
香典袋用の中袋を別途購入する方法
市販の中袋用封筒は比較的容易に入手できます。インターネットで「白無地」や「金封」を検索すると、多くの中袋になる封筒が見つかります。
中袋は、5,000円以上を包む様々な祝儀(結婚式、出産祝い、七五三、入学祝い、卒業祝いなど)で使用されることがあります。
弔事では中袋が絶対に必要というわけではありませんが、高額を包む場合には中袋や奉書紙を使用するのが一般的です。
また、白無地の封筒は多目的に利用できるため、常備しておくと便利です。
通常、中袋として使用する封筒には郵便番号欄が赤く印刷されているものは避け、郵便番号欄のない真っ白な封筒を選ぶことが望ましいです。これは100円ショップでも購入可能です。
新しい中袋付き香典袋の購入について
地元の文房具店や本屋、ショッピングモールで新しい香典袋を購入することができますが、再び書き損じる可能性もあるため注意が必要です。
半紙やコピー用紙を使用した中袋の代用方法
もし中袋が手元にない場合、お習字用の半紙やA4サイズのコピー用紙を代用として使用する方法があります。
伝統的には、奉書紙を使用してお金を包み、その後で香典袋や祝儀袋に入れる習慣がありました。
奉書紙は和紙でできており、一般的なコピー用紙とは質感が異なりますが、現代ではこの慣習を知らない人も多く、規定もあまり厳しくなくなっています。
大切なのは、心を込めて丁寧に包むことです。ここでは基本的な折り方を紹介します。
お札の入れ方
慶事の場合、お札を縦にして肖像画が上に来るように表面を上にして入れます。
一方、弔事ではお札を「裏面・下向き」にして配置するのが適切です。これは、お札を縦にした際に肖像画が描かれていない面が下にくるようにするためです。
半紙を使ったご祝儀の包み方
弔事の際は、半紙を使い特別な折り方でお札を包みます。右下が欠けるように見える特定の方法で折ります。
2. 折り目の中央にお札の裏面を上にして置きます。
3. お札の両端を数ミリ内側に折ります。
4. お札の端から数ミリ内側を再び折ります。
5. 余った紙をお札の形に合わせて再度折ります。
使用する際は、最後に紙を180度回転させて上下を反転させます。
慶事で使用する場合は、左上の隅が欠けるようにしますが、基本的な手順は変わりません。
コピー用紙を使ったご祝儀の包み方
コピー用紙(A4サイズ)でも同様に包むことができますが、サイズの違いにより位置調整が必要です。
2. 折った側の左から1.5cmの位置にお札を置きます。
3. お札から少し間隔を開けて谷折りします。
4. 残った紙をお札の形に合わせて再び折ります。
最後に、右下の隅が欠けるように紙を上下反対にします。
香典袋に中袋がない場合や誤記した場合でも、半紙やコピー用紙、白無地の封筒を使用することで対応可能です。これらを常備しておくと、急な場面でも慌てなくてすみますよ。