洗濯後に衣類から不快な匂いがすることがありますよね。
特に、湿度が高い時期には汗の匂いや室内干しによる「生臭さ」が残ることも多いです。
実は、衣類から強烈な臭いがするのはそれほど珍しいことではありません。
そう感じたとき、どうすればこのような嫌な匂いを取り除くことができるのでしょうか？
実は、いくつかの方法を試すことで、「漂白剤を使うこと」と「室内干しの工夫」により、衣類の匂いが劇的に改善されることが分かりました。
今回は、簡単にできる衣類の匂いを消す方法をご紹介します。
このテクニックを使って、気になる匂いをすっきりさせましょう！
衣類の匂い対策とその原因
洗濯物が匂う原因は主に3つあります。
ひとつずつ詳しく解説していきます。
衣類が臭う主な原因1：タンパク質汚れが残っている
特に湿気の多い時期には洗濯物の悪臭が目立ちます。
これは主に「タンパク質汚れが完全に落ちていない」ためです。
「タンパク質汚れ」とは何でしょう？
これは私たちの皮脂や汗に含まれるタンパク質成分のことです。
例えば、小学生のころに牛乳を床にこぼして拭いた雑巾の匂いを思い出してみてください。あれはとても臭かったですよね。
雑巾が十分に洗われず、十分に乾燥しなかった場合、その臭いはずっと残り続けます。
衣類も同じで、タンパク質汚れがきちんと落ちていないと、汗臭さが残るのです。
さらに、汗をかく季節はこれらの汚れが衣類に付着しやすくなり、臭い問題が悪化します。
洗濯物が臭う原因2：乾燥に時間がかかりすぎる
洗濯物が十分に乾かないと、それが不快な匂いを引き起こす主な原因の一つになります。
皆さんはどこで洗濯物を干していますか？
多くの人が室内や日陰のバルコニーを利用していると思いますが、これらの場所では洗濯物が完全に乾くまでに時間がかかることがあります。
このような状況は以下の問題を引き起こします。
– 洗濯物に残る湿気が菌の繁殖に適した環境を作り出す
– 日光の殺菌作用を受けられない
このため、洗濯物がしっかりと乾いていないと菌の温床となり、結果的に大量の菌が繁殖し、不快な臭いが発生します。
洗濯物の臭い対策
洗濯物の不快な匂いを効果的に取り除くためには、その主な原因に対処することが重要です。
以下の三つのステップで臭いの問題に取り組みましょう。
2. 洗濯物をできるだけ速く乾燥させる
3. 菌が繁殖しにくい環境を維持する
これらの対策を一つずつ詳しく解説していきます。
洗濯物の臭い対策：漂白剤を使用したつけおき消毒
まず最初に、漂白剤を利用して洗濯物に残る皮脂汚れや菌を完全に除去する方法を紹介します。
１、お湯を用意する
適切なお湯の温度は40℃から50℃です。
この温度は「お風呂のお湯より少し熱め」が理想的です。この温度範囲で漂白剤を使用すると、その殺菌効果が最大限に発揮されます。
お湯が温かすぎると、殺菌効果が得られないので注意が必要です。
洗濯物が少ない場合はバケツや洗面器を使っても良いですが、多い場合は浴槽で一度に処理する方が効率的です。
また、温度計を使うのが面倒な場合は、お湯を沸騰させて使う方法もありますが、最適な温度は40℃から60℃の範囲です。
温度が少し高めでも消臭効果は期待できますが、衣類の痛みや色落ちのリスクがあるため、注意してください。
２、漂白剤を加える
使用する漂白剤は「酸素系漂白剤の粉末タイプ」がおすすめです。
たとえば「ワイドハイター 粉末タイプ」などが適しています。
液体タイプの酸素系漂白剤や重曹では同じ効果を得るのが難しいです。
また、塩素系漂白剤は強力な漂白力が色落ちや生地の損傷を引き起こす可能性があるため、酸素系の使用が推奨されます。
適切な漂白剤の量は、通常の「つけおき」や「シミ取り」に必要な量で、ワイドハイター 粉末タイプの場合は水1リットルに対して約5グラムが目安です。
漂白剤の量が少ないと、十分な効果が発揮されない場合がありますので、適量を守って使用しましょう。
３、洗濯物を1時間浸け置き
この工程では、お湯が冷めないように洗濯機や浴槽に蓋をすると効果的です。
４、通常の洗濯で仕上げ
浸け置きした後は、洗濯物を軽くすすいだ後、普通に洗濯機で洗います。
この際、普段使いの洗剤や柔軟剤を加えても大丈夫です。この手順により、衣類の嫌な臭いを取り除くことができます。
部屋干しで早く乾燥させる方法
洗濯物の菌を取り除いた後の重要なステップは、迅速に乾燥させることです。
理想的には晴れた日に直射日光のもとで干すのが最適ですが、天候や日常のスケジュールによっては室内干しをしなければならないこともあります。
そのような場合、以下の方法で乾燥を効率化できます。
１、扇風機を使って部屋干しを効率化
室内で洗濯物を干す際は、直接扇風機の風を当てることが効果的です。
さらに、除湿器を併用すると乾燥が加速します。
可能であれば、6畳程度の小さな部屋で干すとより早く乾きます。
また、雨が降っていない場合は窓を少し開けて空気の流れを作るのも良い方法です。
浴室で洗濯物を干す際は、扇風機と換気扇を使うと、非常に効率的に乾燥させることができます。
２、エアコンを使って部屋干しを効率化
もし手元に扇風機がなければ、エアコンを活用して洗濯物を速く乾燥させる方法もあります。
これは私が独身時代に一人暮らしをしていた際によく用いていた方法です。
洗濯物を干した後、就寝前にエアコンを以下のように設定します。
– 春：暖房を25℃～27℃に設定
– 夏：冷房を22℃～23℃に設定
– 秋：暖房を23℃～24℃に設定
– 冬：暖房を26℃～36℃に設定（風量は最大に）
この設定で一晩運転させると、翌朝には洗濯物が乾いており、不快な臭いも防ぐことができます。
洗濯物の臭いを防ぐ長期対策
洗濯物の臭いを効果的に取り除いた後、その無臭状態を長持ちさせるには、以下のポイントに注意しましょう。
１、液体タイプの酸素系漂白剤を定期的に使用
日常的に液体タイプの「酸素系漂白剤」を使うことで、洗濯物に蓄積されがちなタンパク汚れや菌の増殖を防ぐことができます。
液体タイプは粉末タイプと比べて漂白作用が穏やかで、デリケートな素材にも安心して使用できます。
また、シャツの黄ばみや黒ずみの解消にも効果的です。
さらに、小さなお子さんがいる家庭では、クエン酸の使用がおすすめです。
クエン酸は安全性が高く、洗濯物の臭い除去だけでなく、柔軟効果も期待できます。
２、洗濯機の過積載を避ける
多くの家庭で見られるのが、洗濯機に衣類を詰め込みすぎる問題です。
これにより洗浄力が落ち、洗剤や柔軟剤の効果も十分に得られません。
洗濯機内で衣類と水が自由に動ける程度が理想的な洗濯量です。
衣類を詰め込みすぎると、洗浄が不十分となり、それが臭いの原因になることがあります。
そのため、洗濯物が多い場合は分割して洗うことをお勧めします。
洗濯物の臭い対策のまとめ
この記事で紹介した方法を用いて、特に湿度が高い梅雨や夏の季節に発生しやすい衣類の嫌な臭いを解消しましょう。
具体的な対策は以下の通りです。
1. 酸素系漂白剤（粉末タイプ）を使ったつけおき
2. 洗濯物を迅速に乾燥させる
3. 日常的に酸素系漂白剤（液体タイプ）を使用する
これらのステップを実行することで、洗濯物からの不快な臭いの原因を取り除くことができますので、ぜひお試しください。
